ゾンビ・イソメで東京湾奥・シーバス・ヘチ釣り

涙骨

2015年08月06日 09:42

一匹の魚と、まさか20分以上も戦うなんて思ってもみなかったです。それも東京で。しかも敗けました…



先日江ノ島釣行で余ったイソメを消費するべく慣れた霊岸島へ。
狙うはヘチ/落し込みでのシーバスです。
都内で最も慣れた釣りの一つです。

その前に壊れた竿のパーツ探しにロッドビルディングで有名な日本橋のこのSABALOさんにいってみました。
http://sabalo.co.jp/
ものすごくちゃんとしたお店で、素人くさい私のちゃちな竿の修理にも熱心に相談に乗ってもらえました。
(しかし合うパーツはなく…)

八丁堀からほど近い隅田川の親水公園で、落とし。
とりあえず釣れる気もしないので最小のセットで臨みました。

写真の通り、セットはこれだけ。




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TRGRの6810Lはこのての中では長い方で選びました。
東南アジア出張時の釣り用に購入しましたが、彼の地の熱帯魚相手のソフトルアー釣りに効力を発揮。
意外と海のエサ釣りにも応用が効きます。

リールはプロックスの落とし技K80、カミツブシとカサゴ針/チヌバリ。

釣り場についてみれば、イソメが大出血…。
保冷剤も入れてきたのに暑さで一瞬でご臨終。完全に死んでる…。
いやあ、参ります。酷暑で食材もどんどん悪くなりますが、エサもやばいです。
まあこれでもやってみます。かなり気持ち悪いですが…。

やはり落とし技Kと短竿の組み合わせはナイスです。
軽い錘でもBJ85より遅いスピードで糸がするすると出ていきます。
着底するとピタッと回転が止まるのが良いです。

ほどなくして35cm程度の小物だがセイゴ、ゲット。
このサイズでもちゃんとファイトするので気持ちいいです。

(何故かうまく写真がアップできません…)


この後もたまに当たりがあり、なかなかいい感じ。
しかし後に続きません。
鉤の上50cmに打ってあったカミツブシをチヌ仕掛けのように鉤の近くに打ちなおして再度トライ。

この後に、
竿先が水面に引き込まれた。
デカい。
タイコリールを巻く、水面でジャンプ、エラ洗い。
これはタモなしでは辛いサイズ、竿を置いて糸を手繰り上げて取り上げなくてはいけません。
そのために、少し弱らせるべく、やりとり。
親指で軽くリールの端を触り、調整しながら糸を出して、
相手はここぞと泳いで逃げようとする。
リールが逆回転して糸が出て行く、これが最高に気持ちが良いですね。
あれ、スズキはこうするとたいてい沖に向かって逃げていくのだけど、アンタなんでヘリに向かうの?

まさか…
障害物のない隅田川の堤防に根があるなんて。
緊急用のはしごのたもとに潜り込みやがった…。
どんだけ引っ張っても出てこない。
ハリスはチヌ用に細めなので強く引くとすぐ切れる。
こういう時はゆるめて油断させて、動いたところを巻き上げるに限ります。

さあ、根比べ。

5分
動かない。糸をさらに緩め、左手で道糸だけを持ち、全神経を集中する。

10分
まだ動かない。ちょっと様子を聴いても警戒させるだけだ。

15分
いいかげん動いてくれ。神経が焼き切れそうだ。

20分
もう終電なんだよ、頼む。

ダメだ、強引なやりとりするしか、もう時間がない。
方向を急激に変えて引いてみると、あっさり






ぷつっ





切られた…。
20分待って水中でエラブタで切られた模様。
錘は鉤のすぐ上に打っておいたのですが、それごとなくなっている。

やられた。完全にやられました。
スズキよ、お前に終電があったら、焦って勝負に出てくれたかもなああああああ。

この後は時間もなく、片付けて終了。
悔しくて倒れそうだったが、不思議と爽快で悔いはないのです。
あんな長い時間、魚とやりとりしたのは初めてでした。
スズキは本当に面白い魚だ。


それにしても、最後はゾンビのようにドロドロになったイソメでも、
臭いと誘いであんなクラスの魚を鉤掛かりさせることが出来るんだということがわかり、
これは発見でした。


釣り場近くの深夜スーパーで悔恨のチューハイを飲んで、この日はおしまいです。

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